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科捜研の採用試験を元職員が解説【試験内容・応募条件・難易度】

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科捜研の採用試験を解説【試験内容・応募条件・難易度】 採用試験対策

こんにちは、元科捜研職員のflusです。
この記事では、科捜研採用試験の試験内容応募条件難易度などを解説します。

主に私が受けた県の情報と他県の同期複数人から聞いた情報を元にして書いているので、都道府県によっては異なる点もあると思います。
応募前に募集している都道府県の要項をしっかり確認しましょう。

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試験日程

科捜研職員は地方公務員という身分です。
そのため、他の県庁職員や警察職員と同様に都道府県ごとに行われる科捜研の採用試験を受けて合格する必要があります。

試験日程は都道府県により様々で、中には年末年始頃に募集がかかることもあります。各都道府県の採用情報はマメにチェックしましょう。

全国の科捜研採用試験の実施状況をまとめています。
募集状況や倍率などの確認にどうぞ!

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試験内容

科捜研の採用試験は、他の公務員試験と同じように筆記試験と面接がある場合がほとんどです。以下で詳しくみていきましょう。

筆記試験

筆記試験は教養試験と専門試験が課されます。

教養試験は他の公務員試験と同じように主に以下の範囲から数問ずつ出題されます。

  • 社会科学(法律、政治、経済など)
  • 人文科学(日本史、世界史、地理)
  • 自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)
  • 文章理解(英語、現代文)
  • 数的処理
  • 判断推理
  • 資料解釈

レベルは県庁や市役所などの地方上級もしくは警察官採用試験の教養試験同程度です。

専門試験は法医であれば生化学、工学であれば物理学や電気工学などといったように、募集する科の業務に関連した分野の基礎知識を測る問題が出題されます。択一式ではなく記述式の試験を課す都道府県が多くあるので、ある程度の対策は必要です。

面接試験

筆記試験を突破すると面接試験があります。
回数は都道府県によって様々ですが1〜2回のところがほとんどです。

面接内容も技術的なことをガッツリ聞いてくるところもあれば、全く聞かれないところもあります。想定質問を考え、どのような質問に対しても答えられるようにしっかり対策しましょう。

論文試験

都道府県によっては上記に加え論文試験を課すところもあります。
業務に関係する技術的な部分を問う問題が出題されることがあるので、募集している科の業務内容をしっかり調べた上で試験に挑む必要があります。

広島県が過去問を公開しているので、ある年の問題を要約して紹介します。

  • 犯罪捜査のためにDNAを用いてできる検査を3つ挙げ、それぞれを非専門家でもわかる平易な言葉で説明(鑑識法医)
  • 交通事故時の衝突速度、衝突形態の鑑定方法で有効と思われるものを挙げ、その鑑定方法の有効な点と問題点、必要となる鑑定資料を説明(鑑識工学)

正直、元科捜研の私でも試験時間内にしっかりとした答案用紙を作成できるか微妙です。

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応募条件

科捜研の採用試験では、応募する際に必要な条件がいくつかあります。

年齢制限

年齢制限として、30歳以下でないと応募できない都道府県が多いですが一部の県では年齢制限が緩和される傾向にあります(大阪府警は34歳以下、長野県警は35歳以下など)。また、新卒・既卒(社会人経験者)の区分はないため、社会人からの転職組なども新卒と同じ日程で試験を受けることになります。

学歴・出身学部

学歴は大卒程度であれば受験が可能なところがほとんどですが、一部の県では修士卒以上でないと応募できないところもあります。

募集している科と出身学部はある程度の一致が望まれますが、多少ずれていてもそこまで気にする必要ないと思います。実際、私の周りには工学部出身にも関わらず文書鑑定科の採用試験を受けて合格した人や化学科出身で工学系に合格した人などがいました。

科捜研職員の出身大学・各科の職員の出身学部に関して知りたい方は以下の記事をどうぞ!

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試験難易度

科捜研の採用試験は、基本的に1人しか採用されないことと、各都道府県で毎年採用があるわけではなく欠員が出た時にのみ採用試験を実施するので倍率が高くなりがちです。

特に法医や化学は人気が高く、競争倍率は数十倍〜100倍を超えることもあります。これが科捜研が狭き門と言われる所以です。

しかし工学や心理、文書などの科は法医や化学ほど倍率は高くならないことが多いので、穴場です。私が2つの県で科捜研工学系の試験を受けた時は、筆記試験の倍率が3倍と10倍でした。

とはいえどんな倍率にも対応できるよう、まずは筆記試験の対策をしっかり進めていきましょう。また、科捜研対策(専門試験や面接対策)には情報収取が必須です。このブログでは、私が受けた科捜研採用試験の受験記のほか、科捜研採用試験に役立つ情報を多数紹介しているので参考にしていただけると幸いです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

科捜研採用試験の受験記はこちらの記事からどうぞ!

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『科捜研の採用試験を元職員が解説【試験内容・応募条件・難易度】』へのコメント

  1. 名前:名無し研究員 : 投稿日:2022/04/21(木) 10:38:54 ID:k4MDE5NjA

    今、中学2年で科捜研になりたいと思っています。小2からの夢で絶対に叶えたいと思っています。勉強方法を教えてください。

    返信

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