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鑑識と科捜研の違い・鑑識になるには

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科捜研と鑑識の違い。鑑識のなり方 採用試験対策

こんにちは、元科捜研職員のflusです。

みなさんもご存じの鑑識科は各都道府県の刑事部に所属していて、日々犯人逮捕の手がかりとなる物から証拠を集めたり、証拠物品を分析しています。

元はと言えば科捜研鑑識課内に設置された科学捜査研究室という一つの部署でした。捜査員による聞き込みなどから得られる情報が乏しくなった現在では、科学捜査の重要性が増したことから科捜研が鑑識課から独立したという経緯があります。

この記事ではそんな科捜研の親戚とも言える鑑識課について、業務内容採用区分科捜研と比較しながら解説していきます。

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鑑識の業務

鑑識の業務は大きく分けると以下のようになります。

  • 試料採取
  • 鑑定

それぞれ詳しく見ていきましょう。

試料採取

資料採取に関する業務では主に

  • 指紋
  • 足跡
  • DNA型鑑定のための生体試料
  • その他物的証拠となる物(繊維片・油類・筆跡など)

の採取を行います。

また、現場での写真撮影や被害者の供述により作成した犯人の似顔絵警察犬による被疑者・行方不明者の捜索なども試料採取の業務の一部と言えるでしょう。

生体試料などを採取する際は誤って不純物などが混ざらないように徹底しているほか、定期的に鑑識技術を競う大会なども行われていて、技術力向上のために職員同士が切磋琢磨し合っています。

鑑定

鑑定は科捜研のメインの業務ですが、鑑識課においても一部の鑑定業務を担っています。

例えば指紋鑑定ですが、事件現場などから採取した指紋を画像化しデータベースと照らし合わせることで、同一の指紋を持った人物が過去に犯罪を犯していないか照会します。指紋に特有の特徴点が12点以上合致すると同一人と判断されます。

同一人の判定手法として、科捜研の法医科で行われるDNA型鑑定がありますが、コストや時間の面では指紋鑑定が優れていると言えます。

また、現場などで採取した足跡から対象の靴の型と一致するかどうか鑑定するのも主に鑑識で行っています。

DNA型鑑定する生体試料鑑識で鑑定することができない試料(繊維片・油類・筆跡など)は、科捜研の各科に鑑定嘱託(鑑定を依頼すること)し、科捜研において科捜研職員が高度な分析装置を用いて鑑定します。

以上をまとめると、鑑識課では

  • 現場に出向いて資料を採取、その後科捜研に鑑定嘱託
  • 指紋や足跡など科捜研ではやらない一部の試料の鑑定

を主な業務としています。

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鑑識になるには

鑑識になるには、まずは警察官の採用試験に合格し採用される必要があります。その後、警察学校・地域課を経て本部の鑑識課や各警察署の鑑識係に配属という形になります。

配属は希望通りにならないことも多く、警察官になったからといって必ずしも鑑識の業務に携われるとは限らないので注意が必要です。

一部の鑑識業務で事務職員(警察行政)を配属したり、鑑識専門の職員を採用している都道府県もあるようです。鑑識専門の職員として入った場合、他部署への異動はほとんどないと思われます。

現場の最前線で試料を採取などをしたい人や様々な業務を経験したい人は警察官採用試験を経て鑑識課に異動希望を出す、専門知識を用いて一つの業務を極めたい人は科捜研か鑑識専門の職員として入るのが良いでしょう。

科捜研各科の業務内容についてはこちらの記事をどうぞ。

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