こんにちは、flusです。
この記事では前回の教養試験対策編に引き続き、私が科捜研採用試験に向けて行なった専門試験対策(工学系)を紹介します。
工学区分以外(法医・化学・心理・文書)の受験を考えている方は『筆記試験編の前半部分』を、面接対策について知りたいという方は『面接試験対策編』をご覧ください。
都道府県の工業試験場(工業試験センター)の専門試験も、科捜研と同じような記述式の専門試験が課されるところが多くあります。そのため、工業試験場の専門試験(電気・電子系、物理系)の対策をしている方にも共通する部分は多いと思います。
専門試験の配点&出題範囲分析
まず私が受ける2つの県(某県①と某県②としています)募集要項を読み、専門試験の配点と出題範囲を確認しました。
私が受ける県はどちらも、専門試験の配点が教養試験の2倍!どれだけ専門知識を重視しているかわかります。
科捜研やその他の公務員試験では、ほとんどの試験で教養試験よりも専門試験の配点比率が高く設定されているのでしっかりとした対策が必要です。
また、2つの県の出題範囲はそれぞれ以下のように記載されていました。
某県①の出題範囲
- 数学
- 物理学
- 電気工学
- 電子工学
- 情報工学等
某県②の出題範囲
- 物理学一般
某県①は出題範囲が具体的に記されているのに対し、某県②ではおおまかにしか書かれていませんでした。
そして出題形式はどちらの県も択一式ではなく記述式とのこと。表面的な知識では専門試験突破は難しそうです。
過去問収集
出題範囲の情報からのみでは具体的にどのような問題がでるのか分からなかったので、過去問を収集することにしました。
公式の採用ページを参照しても見つからない上に、ネットを隈なく調べてみても自分が受ける県の過去問を見つけることはできませんでした。
自県の過去問は見つからなかったものの、広島と大阪が過去問を公表していました。
しかし広島の場合は科捜研の採用試験を県庁の採用試験と同様の地方上級A日程で行うため、地方上級A日程の専門試験の問題が使われているようです。
広島と大阪が公開している過去問を参考にした結果、以下の勉強方法を採用することにしました。
- 数学と物理学は公務員試験の過去問演習
- 知識ゼロの電気工学、電子工学、情報工学はまず参考書を読んでから過去問演習
専門試験対策で使った参考書
私は理学部の物理学科出身ということもあり、数学と物理学の知識だけはありました。
また、専門記述といえどそこまで難しい問題は出題されないと予想し、国家や地方の過去問演習で問題の傾向を掴みつつ知識の呼び起こしをしました。
私が過去問演習で使った参考書は『公務員試験 技術系スーパー過去問ゼミ 工学に関する基礎(数学・物理)』です。
そして電気工学、電子工学、情報工学に関してですが、理学部物理学科ではこれらの講義がありません。
そのためゼロから独学で習得する必要がありました。
電気工学に関しては大学の図書館にあった入門書を読みました。
私は『電気回路論(電気学会大学講座)』を使いましたが、自分が読んで分かりやすいと思った参考書をやれば良いと思います。
電子工学に関しては分かりやすい入門書がないと感じたため、ネットにアップされている講義資料(慶應の天野先生が公開している講義資料(「電子回路 天野」で検索すると出てくる))をひたすら読んで対策しました。
電気工学と電子工学の参考書を2週間ほどかけてザッと読んだ後は、問題演習として『公務員試験 技術系スーパー過去問ゼミ(電気・電子・情報)』をやりました。
情報工学に関しては、公務員試験の過去問集を見る限り、知識問題と簡単な計算しか出題されないと踏み、上記の公務員試験の過去問演習(スー過去)のみやることにしました。
専門試験の勉強量
前回の記事で紹介した教養試験の勉強ノルマと専門試験の勉強8時間を1ヶ月間毎日続けることで、演習書に載っている基礎問題と標準問題はほとんど解ける状態にしました。
私は受験を決めたのが筆記試験の1ヶ月前だったこともあり、出題範囲の内容をひたすら詰め込んだ対策になってしまいましたが、早い段階から受験を決めているのであればもっと時間的にゆとりを持って対策できると思います。受験は計画的に!
次はいよいよ筆記試験当日の内容をまとめた記事です。
よろしければご覧ください。