こんにちは、flusです。
今回はいよいよ科捜研受験者最初の関門、筆記試験の体験記です。
私がやった筆記試験の対策は以下の記事をご覧ください。
私は2つの県（某県①と某県②としています）の科捜研工学系（物理科）の採用試験に応募しました。
以下では私が受けた2つの県の筆記試験が、どのような形式でどのような問題だったのか紹介していきます。
某県①で受けた筆記試験
まずは、9月の2週目にあった某県①の筆記試験の内容について紹介します。
試験会場は県内の大学でした。
集合時間の10分前に会場に到着し、科捜研の筆記試験が行われる講義室に移動しました。
定員100人ほどの講義室では科捜研工学の筆記試験のほか、法医の筆記試験も行われるとのこと。
法医の受験番号は50番代まである一方で、私が受ける工学の受験番号は16番までした。
集合時間までに法医は7〜8割ほど、工学は10人の受験生が着席していました。
改めてこの中で各科1人ずつしか採用されないことを考えると「やっぱり難しい試験なんだなぁ」と感じます。
さて、筆記試験当日のスケジュールと内容は以下のようになっていました。
- 午前 教養試験2時間（択一式50問）
- 午後 専門試験2時間（記述式10問）
教養試験
教養試験対策編でも書いたように、文章理解、数的処理、判断推理、自然科学はしっかり解いて他は直感に任せるという方法をとりました。
具体的には対策した分野に100分、その他の問題＆見直し時間に15〜20分の配分といった具合です。
これにより数的処理や判断推理にしっかり時間を割くことができ、正答率を上げることができたと思います。
自分が得意な分野で確実に得点できれば教養試験が足を引っ張ることはないと思います。
専門試験
引き続いて専門試験は以下の出題内容でした。
- 数学（統計の計算）
- 力学（空気抵抗がある物体の運動方程式）
- 熱力学（ピストン）
- 電磁気学（法則の説明）
- 電磁気学（コンデンサ）
- 電気回路（テブナンの定理）
- 電気回路（LR回路）
- 電子回路（トランジスタ）
- 電子回路（オペアンプ）
- 情報工学（語句の説明）
大学のテストや参考書に頻出する標準的な問題が中心でした。大問ごとに2〜3つの小問に分けて丁寧に誘導してくれたので、思ったほど難しくはありませんでした。
難しい問題を解いて対策をするのではなく、頻出問題を繰り返し解いて理解を深めれば専門試験も怖くないでしょう。
某県②で受けた筆記試験
次に、9月3週目に受けた某県②で受けた筆記試験の内容について紹介します。
試験会場は県警本部の一室でした。
某県②では、私が受けた年は工学系の募集しかなかったため、当日来ていた受験生は3人しかいませんでした。
科捜研の倍率が高いのは法医や化学などの一部の科で、その他の科（工学、文書、心理）は言うほど高倍率ではないようです。
また、科捜研に入ってから知り合った多くの人の話を総合すると、規模が大きい県（警察官の人数が多い県）ほど倍率が高くなる傾向にあると思います。
筆記試験のスケジュールは某大規模県と同様でしたが、専門試験が90分（記述式10問）でした。また、教養試験の内容も一般的な公務員試験と同様でした。
専門試験
某県②の専門試験は以下の内容でした。
- 数学4問（面積、積分計算など）
- 物理6問（力学、電磁気学、定理の説明）
数学、物理ともに公務員試験の過去問（工学に関する基礎）と同等かそれ以下の難易度で、高校生でも解ける内容でした。さらに、スー過去に載っていた過去問と全く同じ問題が出題されました。
筆記試験の結果
約1ヶ月後、両県の筆記試験の合格発表がありました。
某県①は郵送で合格通知が届きました。
某県②はネットで発表があり、受験した3名全員が合格していました。
某県②の専門試験は易しい問題ばかりで差がつかなかったと思います。
一方、某県①の専門試験は数学、物理、電気、電子、情報のあらゆる分野からそれぞれの標準問題が出題されたので、どの分野も満遍なく対策をする必要がありました。
都道府県ごとに出題傾向や難易度が大きく異なるので、ある県がダメでも他の県で合格するなんてこともあるかもしれません。可能であれば募集がある県を複数受験するのがいいと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
次の記事では、私がやった面接試験対策に関してまとめています。
ご覧いただけると嬉しいです。
