おすすめ記事

おすすめ記事

人気記事

人気記事

科捜研の仕事【研修・講義・学会編】

スポンサーリンク
科捜研の仕事【研修・講義・学会編】 科捜研の業務

こんにちは、元科捜研職員のflusです。

これまで科捜研の各科における仕事内容裁判への出廷に関する記事などを紹介してきましたが、この記事ではそれらに該当しない業務について紹介していきます。

今回紹介するのは、研修講義学会の3点です。それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

研修

科捜研職員になると、様々な研修が用意されています。

警察学校

まず、採用一年目の4月に都道府県の警察学校に入ります。ここでは、警察職員としての規律を一ヶ月間みっちり叩き込まれます。

警察学校での生活はとても辛いものでしたが、警察官よりも期間が短いことや、警察官とは基本的にカリキュラムが異なることが救いでした。

※警察学校での体験については別の記事で紹介します。

専門技術向上のための研修

警察学校での研修は主に警察職員としての規律や意識を身に付けるためのものですが、科捜研職員はそれとは別に業務で必要な専門技術を身につけたり、向上させるための研修が用意されています。

まず、採用1年目の秋から3ヶ月間は養成科と言って、鑑定に関する基礎知識や技術を身に付けるための研修を受けます。養成科が終わると見習いの研究員としてのスタート地点に立てたと言えます。

そして採用5年目には、現任科という研修を1ヶ月間受けます。この研修では、養成科よりも高いレベルの技術習得を目的とした講義や実習があるほか、採用5年目までに経験した鑑定事例を発表する場が用意されています。この研修が終わるとようやく一人前の研究員としてスタートです。

その後も定期的に業務で必要な鑑定技術を習得・向上させるための研修があるほか、鑑定事例を紹介するための研修が定期的に用意されています。

また、法医科(生物系)は上記の研修の他に、採用から数年後にDNA型鑑定ができるようになるための養成課程があります。この課程を修了すると初めてDNA型鑑定の鑑定書を作成できるようになることから、法医科職員にとってのスタート地点であると言えます。

県の警察学校で行われるもの以外の研修は基本的に科警研で行われ、科警研の職員が講師となって全国一律の高いレベルの鑑定ができるように担保されています。

ちなみに警察の研修は基本的に泊まり込みで行うことが多いので、家庭を持っている人は特に大変です。

スポンサーリンク

講師

科捜研職員が内部・外部の人に対して講義をする機会もしばしばあります。

警察官に向けたものだと、警察署の刑事課に所属している警察官に向けて、現場試料の採取方法や試料の取り扱い方法などについて講義する機会があります。

警察官以外のものでは、裁判官や検事に向けた科学捜査関連の講義、消防学校にて消防職員に向けた火災調査関係の講師など、様々な外部機関に対して講義を行なっています。

スポンサーリンク

学会や研究会などへの参加

科捜研では研究も行なっているため、職員は年に数回、研究会学会に参加します。

鑑定技術に関する研究(法科学という分野にあたる)の成果を発表するための法科学技術学会への参加・発表の他に、関連する学会への参加・発表なども積極的に行なっています。

以上、科捜研の業務のうち、研修・講義・学会の3点を紹介しました。
今回は、鑑定や研究以外のあまり目立たない業務に関する話題でした。科捜研職員の仕事が少しでもイメージしていただけたのであれば幸いです。

公判への出廷について紹介しています。ぜひご覧ください。

書き込み欄

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

タイトルとURLをコピーしました