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私が科捜研を辞めた理由

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私が科捜研を辞めた理由 科捜研職員の生活

こんにちは、元科捜研職員のflusです。
今回は、私が科捜研を辞めた理由について書いていきます。

科捜研に入りたいと思っている人を応援するサイトを運営している身として、このような記事を書くのは抵抗がありました。しかし科捜研に入ってから後悔するよりも、入る前の段階でデメリットも存在するということを認識してもらうことはミスマッチを防ぐ上で重要だと考えました。

とは言え科捜研の職場環境というのは都道府県ごと、所属する科ごとに異なるので、私がこれから挙げる科捜研のデメリットは全ての所属に当てはまるものではないということを承知してご覧いただけると幸いです。

私が科捜研を辞めたのにはいくつかの理由があります。それは主に以下の通りです。

  1. 警察組織の規律の厳しさ
  2. 異動がない
  3. 研究に消極的だった

これらに関して一つずつ解説していきます。

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警察組織の規律の厳しさ

一つ目は、警察組織の規律の厳しさです。

警察には様々な規律が存在します。数え上げればキリがないのですが、髪が伸びていたら言われるし、髪を染めることもできません。県外に旅行に行く際や、若手のうちは飲み会に行く際に上司に報告しなければなりません。

こういった規律は法を犯した者を逮捕する立場にある身分(言わば特別な権限が与えられている身分)として、国民県民に後ろ指をさされないようにするためのリスク回避手段であると思います。

しかしこういった内部向けのルールを作っても悪いことをする人は悪いことをするし、警察の不祥事があるとどんどんルールが厳しくなっていきます。私はこれらの規律があまりリスク回避のための対策になっていないと感じていました。

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異動がない

これに関しては、科捜研を受験する段階で分かっていたことで、採用されてからの在職年数の浅い段階では特にデメリットだとは思っていませんでした

しかし、いざ科捜研に入って何年か仕事をしていると、一緒に働く人の顔ぶれはほとんど変わらないし、鑑定内容もほとんど変わりません。環境などが変化することに刺激を感じるタイプの私にとって、今後何十年も同じような人と同じような環境で同じような鑑定をするのかと思うと、退屈に感じるのでした。

また、異動が多い警察官をみていると、様々な仕事が経験できて羨ましくもなりました。

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研究に消極的だった

研究への積極性は、都道府県によって、科によって大きく異なります。

私の県の私が所属していた科では、残念ながらあまり研究に積極的ではありませんでした。個人でやろうと思えばできたのかもしれませんが、自分はおろか先輩達に研究ノウハウがない中、一人でやっていくことは難しいと感じました。

配属される科が研究にどの程度力を入れているのかに関しては、説明会に参加した際に詳しく聞いておくべきだったと後悔しています。

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おわりに

以上、私が辞めた理由について解説させていただきましたが、これらは人によっては特にデメリットに感じないと思います。異動がないのは、一つの仕事を掘り下げることができるし、転居の必要がないので将来設計がしやすいとも言えます。

また、上記したことはあくまで私が所属していた県の配属された科の事情です。全ての科捜研に当てはまることではありません。実際、私が所属していた県の他の科では、積極的に研究が行われていて、学会発表なども盛んでした。正直私はそういった科の人を羨ましいと思っていましたし、恐らくそういった科に配属されていたら科捜研を辞めていなかったと思います。

どのような組織にも良い点悪い点はあります。それぞれの組織の良い点悪い点をしっかり分析し、皆さんが納得できる進路を選択されることを祈っています。

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