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科捜研職員の出世事情

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科捜研職員の出世事情 科捜研職員の生活

こんにちは、元科捜研職員のflusです。

科捜研を目指しているみなさんは、将来出世したいですか?
科捜研職員には警察官のような階級は存在しないものの、階級に相当する職位があり、昇任試験に合格していくことで上位の役職に就くことができます。

今回はそんな科捜研職員の出世事情について紹介していきます。

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科捜研職員の昇進例

科捜研職員の昇進例について、栃木県警のWebページで紹介されているものを下の表の左側にまとめました。
都道府県ごとに名称は若干異なりますが、おおむね表に示した順に昇進していきます。

表の右側は警察官の階級です。
科捜研職員の昇進例と対応付けると技師・主任が巡査〜巡査部長、主査が警部補、副主幹が警部、管理官が警視に対応します。

科捜研職員の昇進例

  1. 研究員・技師
  2. 研究員・主任
  3. 研究員・主査
  4. 研究員・副主幹
  5. 管理官

警察官の階級

  1. 巡査
  2. 巡査長
  3. 巡査部長
  4. 警部補
  5. 警部
  6. 警視

科捜研職員として採用されると、まずは技師からスタートします。
技師として数年間経験を積むと、晴れて主任に昇進します。
同様に主任として数年間経験を積むと主査、その後は副主幹へと昇進していきます。

副主幹はいわゆる科長級のポストです。科捜研職員の採用は数年に一度程度しか行われないため年下の先輩といった年次の逆転現象が起きにくく、科長までは年功序列で昇進していくケースが多いです。

副主幹の上位の職位に相当するのが管理官で、いわゆる所長(副所長)級のポストに該当します。
ここで、カッコ書きで副所長と記載しているのは、都道府県によっては所長のポストに科捜研職員でなく警察官(警視)が就くケースがあるためです(47都道府県のうち半々くらい)。その場合、科捜研職員の最高位のポストは副所長級になります。

管理官は副主幹に比べてポストが少ないため、全ての人がなれる訳ではありません
そのため、昇任試験などに合格した人(マネジメント能力が高いとは限らない)が所長(副所長)なります。

以上のように科捜研職員もほとんど年功序列ではあるものの、昇進を経て出世していきます。

ちなみに、昇進するためにはそれぞれの階級で一定期間の経験を積まなければならないため、小規模県の科捜研では管理官のポストに上がれる人がいないケースがあります。
その際は、科学警察研究所(科警研)の中堅研究員が所長として一定期間出向してくる場合があります。

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年功序列のメリット・デメリット

年功序列のメリットとして出世競争による人間関係の悪化はほとんどないですし、プレッシャーもほとんどないことが言えるでしょう。

しかし、既卒や転職組など比較的高い年齢で入所した際に、同じ科に自分より年下の先輩がいた場合科長になるのが難しくなってしまうのがデメリットと言えます。
とはいえ科長になれなくても相当するポストが与えられる場合があるので、そこまで悲観的にならなくても良いかもしれませんが。

以上の内容はあくまで私が所属していた県の出世事情を元にしたものであり、全ての都道府県の科捜研が年功序列な訳ではないと思われます。
また、現段階で年功序列の風習が残っている県でも、今後人事の風通しが良くなることなども十分考えられるので参考程度に留めておいてください

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

科捜研所長として出向してくる場合がある科警研職員について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。

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